15分の恋。



「…薫」
「…」



「私と付き合って?」




……は?
一瞬意味がわからなかった。

なに…


「なに、言ってんだ?」
「……」


ギュウッ、と服を握る力が強くなった。


「おい!?」


意味がわからなくて、混乱して、声が自然と大きくなってしまう。


「……」
「なんなんだよ」


はぁ、とため息をつく。
さっきから都合が悪くなると、黙りこむ麻希にイライラする。

少し間をおいてから、


「悪いけど、…無理」
「…っ」


服を握る手が強くなる。

無理だ。
好きでもないやつと、付き合うなんて。

俺は、桃宮が好きなんだから――。