15分の恋。



「で?」


くだらない話ばかりしていて、本題を聞くのを忘れていた。


「え?」
「用があるんだろ?」
「あ、あぁ」


こいつ、ぜってぇ忘れてやがった。


「……」
「……」


沈黙。

しゃべろうとしない麻希を置いて、なにか飲もうと思い立ち上がりキッチンに向かった。


立ち上がって少し歩いたら背中にトンっ、と何かがあたった。
なにか?
何かなんてわかってる。


麻希だ。


後ろの服をギュッ、と握って抱きついているみたいな状態だ。

一瞬どーなってるのか、わからなかった。

けど、すぐにハッとして声をあげた。


「…っ、おい!?」
「お願い。…このまま聞いて?」
「……」


…このままかよ。

なんだか深刻そうな声だから、抵抗しようとしたが、やめた。