15分の恋。



「何でンなこと聞くんだよ?」


聞くと、あからさまにバツの悪そうな顔をした。


「だって、あのこ来てたじゃない」


あのこ、と言われピクッと、小さく反応してしまった。

あのこ、はきっと、桃宮―。

あいつのこと、考えるだけで頬が緩む。

でもそれを我慢して、普通に話し始める。


「そうだけど?」


返事をしたら、あきらかに不機嫌そうな顔。

何に不機嫌なのかは知らないけど、こいつ、表情に出るな…。


「付き合ってるの?」
「……はぁ?」


なに言ってんだ、こいつ。


「家に、いたし…」
「ちげーよ。ただの看病」


自分で言って、切なくなる。

そう、ただの看病。
あいつが俺のこと、好きなわけねぇンだから。


「…そ」


一言だけ発し、フイッっと顔をそむける。

自分から聞いたくせに、なんなんだよ。