15分の恋。



桃宮が出ていって、5分ほどたった。

なのに、麻希が入ってくる気配がない。

遅いと思って、玄関に向かおうとすると、玄関の扉が開く音がした。


玄関に向かおうとしていた足を止めて、さっきまで桃宮と話していたソファに座る。


「薫?」


麻希がソファの近くに来たものの俺は麻希の方をみなかった。


「なに?」


自分でも驚くほど、冷たい態度をとっている。

でも何でこんな態度をとっているのか、自分でもよくわからない。

自然にこうなってしまっていた。


俺の態度に対して控えめに、ゆっくりと口を開いた。


「具合、大丈夫?」
「あぁ」


正直、驚いてる。
平然をよそおっているけど、麻希が見舞いに来たことも、今、俺を心配していることも。