「だから…」
「え?」
「気をつかった、とかそうじゃないから」

そう言って、あたしの頭を優しくなでる。

そのしぐさが、心地いい…。

手つきが優しすぎて、眠たくなってきた。
眠そうなあたしを見て、優しく笑う。

「眠そうだな」
「うん…」

瞼が閉じていく。

「寝ていいぞ」
「うん…」

布団に潜っても、頭をなでている。
優しい手つきが、表情が、あたしを安心させる。

「結城くん…」
「ん?」
「…」
「?どした?」

少しためらったけど、結城くんの目を見て、言う。

「そばに、いてくれる?」

そう言うと、少しだけ目を見開いてすぐ、優しい顔になった。

「あぁ、そばにいる…」
「…あり、がとぅ」

結城くんの言葉に笑顔になって、眠りについた。


ずっと、優しい温もりをかんじながら…。