名前の無い物語



何も無い、只真っ白い封筒



…差出人の名前は無し、か



一通り眺めて、吉野は封筒を鞄にしまう



どうせ変な勧誘のなんかだろう
なら、今見る必要は無い



そう決断して、吉野はマンションの戸を開けた



差し込む日差しに目を細めながら
吉野は学校へ向かって歩いていく



これから始まる、物語のことなど知らずにーーー