名前の無い物語


突然部屋に響く、扉を叩く音
全員が玄関に視線を送った


「マズイ…管理会がここを嗅ぎ付けて来たのかも…。」

箙のその言葉に、海はチッと舌打ちを吐いた

管理会…きっと、俺達を追ってきたんだ
クソ、折角戦闘を避けられたのに…



「あなた。」

「あぁ。」


箙夫妻がそう頷き合うと
箙はフイッと指を振るう

瞬間、海達の足元に巨大な魔方陣が現れた

「なっ!」

「箙さん…何を…!?」

驚きを隠せない四人
そんな彼らに、箙は優しく笑った

「この魔方陣は、貴方方が望んだ場所に導いてくれます。
ここは私達に任せて…先に進んで下さい。」