名前の無い物語


「えっ?」突然の空の言葉に
柚歌は首を傾げた

「何て言うか…俺が知ってる柚歌よりも、女っぽくて…知らない奴みたいだった。

当たり前だよな…あれから、2年も経ってんだから。」

柚歌はようやく気付いた

空の姿は…二年前のあの頃と同じ
空の身体は、成長してはいなかった


「空…。」

「あーあ、俺…彰より背低いとか耐えらんねぇよ。」

ハァ、とわざとらしく
空は豪快に溜め息を吐いた

前と変わらない、そのふざけた様子に
少しずつ柚歌に笑みが戻る


「大丈夫。彰も大して伸びてないよ?」

「マジで?さすが期待を裏切らねぇなアイツ。」

ハハッと二人は笑った

久しぶりに笑った気がする
すごく…清々しい気持ちを感じた


「えっと…お取り込み中すんません。」