名前の無い物語


力強くて
輝いている華の瞳と目が合った

それだけで、海の気持ちは晴れやかだった


「…ありがとな、華。」

何が起きているかも聞かずに
只、自分だけを信じてくれる大切な人


それだけで

俺は…まだ戦える

 
そよ風が屋上に吹き渡る

まるで、それが自然の事のように
引かれ合ったかのように

海と華の距離は近付いていく

瞬間、二人の唇は重なったーー