名前の無い物語










「「「長瀬!?」」」


「「「駿介!?」」」


待ちに待った体育祭
体操着に着替えた生徒達が教室で見たのは
松葉杖をついた…長瀬駿介の姿だった


「え、は!?お前…。」

「…悪い、昨日階段から落ちたゃってさ。」

ハハッと笑う駿介
クラスの生徒達は口をあんぐり開けて呆然としていた


階段から落ちたというのは嘘だ

昨日…彩夏と登校していた時
いきなり襲ってきた…黒い生物

あの場は滝川や柚歌さんと海さんで何とかなったらしいけど

彩夏を庇った時の足の傷は、病院に行ったら全治三週間だと言われ

現に…今日の体育祭に出れる筈は無かった


「ちょ、リレーどうするんだよ!お前アンカーだろ!?」

「俺の代わりにお前に走って欲しい。お前陸上部だろ?」