名前の無い物語


「…あんな力を手に入れたってムダだ。」

殿田はキツく吉野を睨む


闇の力も
他の…どれほど強い力があったとしても


「アイツ等のあの光は…きっとどんな闇の中でも消えはしない。」


吉野のその言葉を最後に
殿田は力尽きたようにその場に倒れた


息をしていることから…気を失っているだけだと確認できる


「…人の事言えねぇくせに、何いってんだろな。」


アイツ等の優しい光
俺に向けられていた…あの光


「今まで、何で気付かなかったんだろう…?」

この時、一筋の涙が頬を伝った事を
吉野は気付かなかった