「立てる?」
怪我を居っている駿介を支えながらうずくまっている彩夏の下に
柚歌が駆け寄る
「!あなたは…!」
「話は後で。早く彼を病院に。」
駿介を支え、怪我した側の脇下に腕を通す
そのお陰で、駿介は何とか立ち上がった
「立てる、後藤さん?」
「…ん。」
柚歌が差し出した手を掴んで立ち上がろうとする彩夏
が、震えたまま力が抜けたように足は動かなかった
「あ…力が。」
「落ち着いて。」
恐らく、デュアンテによる恐怖から力が入らないのだろう
そりゃ、彼らは柚歌達と違い戦い慣れしていないし
何より、こんな気持ち悪い程デュアンテに囲まれたら恐怖に怯えるのは当然だ
柚歌は微かにしゃがんで、彩夏の足に手を触れた
「…’鈴音‘。」
チリン、と音が鳴ったと思ったら
彩夏は足に異変を感じる
そのまま、立ち上がる事が出来た
「え、な…何で!?」
「それより、片側を支えてあげて。」

