名前の無い物語













「じゃあ、二人は宛もなくさ迷ってたって事?」


吉野の問いに海と柚歌は苦笑いで頷いた


あれから日も暮れ、三人は吉野の家に行く事に決まり
住宅街を歩いていた



…まぐれであんな山の麓まで来るなんて
何か、いつもしっかりしてる二人からは想像出来ねぇや



プッ、と吉野は我慢出来ずに笑いを溢す



「ちょ、今笑ったでしょ!?」


「誰の為に走ったと思ってんだよ!」


笑い出す吉野に
海はプロレス技をかける


「ちょ、ごめんて!ギブギブっ!」


「全然分かってねぇだろ。」



アハハハ、と笑い声が辺りに響く



ーー笑うなよ吉野!ーー


ーー×××が似合わねぇ事言うからだろ?ーー