名前の無い物語


やっぱり


海の予感は的中した



「話しかけても、何聞いても適当で。俺達の事なんて意識に無いみたいだった。

普通気味悪がるだろ?だからクラスでアイツに近づく奴なんていなくなった。」



長瀬駿介の言い分は理解出来た


吉野の心は壊れていて
所謂…最初に出会ったような状態で


きっとあの時のアイツは、他人に興味なんて示さなかっただろう



「で、でも…昔からの友達とか知らない?ホラ、中学が一緒だったりとか。」


柚歌の言葉に、彼等は首を振った



「そういえば、アイツと中学が同じだって奴居なくないか?」


「確かにそうね…。私達の学校、結構人気校なんですよ。

だから、色んな中学から来てるのに…。」



吉野と同じ中学の人が一人もいない?




そんな事ってあるの…?




「とりあえず、この学校で滝川君の事知ってる人はいないと思います。
先生も放置してたくらいだし。」