名前の無い物語


振り返った先

階段から走ってきている…柚歌の姿


「柚歌!?」


「お前…何で!?」


二人が見つめる中
柚歌は必死に走って



「私も…私も行く!」


柚歌はそう叫んだ



「けど…お前はこの世界を…。」



「私はずっと、世界を守らなきゃって思ってた。それが私の使命だって勝手に思ってた。

この世界は、ちゃんと自分で歩いていける力があることに…全然気づいてなかった。」


過去に囚われていてはいけない
私も、この世界も…歩き始めないといけない



「私は…私は、二人と旅を続けたい!!」



使命とか、そんなのじゃなくて

あの日
柚月達の世界で感じた…ただ、『助けたい』って


世界を、助けたいって思えたから…!



「柚歌!」


光に導かれていく中
吉野は柚歌に手を伸ばす


必死に走って
柚歌はその手を掴んだ



「柚歌!?」