名前の無い物語


海が放った氷は帝国軍に確実に当たっていく
倒れていく奴等の後ろから、新しい兵士が現れる


その相手を、今度は吉野が剣を振るった
切るのでは無く、ただ当てるだけ

兵士が気を失って倒れていく間をぬって
二人は少しずつ進んでいった



「右だ、吉野!」


「あぁ!!」



海の指示通り
吉野は右から向かってきていた兵士に峰打ちをくらわす


…かなり数が多い
クソ、なかなか先に進まねぇ…!



「吉野、一端下がれ!!」


「えっ?あ、あぁ…。」


半分疑問に思いながら
吉野は兵士を一人倒し、後ろに飛んで間合いをとった




「’舞蝶氷柱’!!」



海がそう唱えた瞬間
さっき吉野がいた場所に無数の氷が降る


そのおかげで、ほとんどの兵士の足止めが出来た




「今だ!!」


「了解!!」 



兵士達が戸惑っている隙に
二人は一目散に走り出した