「ぅ…。」


吉野はゆっくり目を覚ます
見えた景色は、公園だった



「…着いたのか。」


体を起こして辺りを見渡す
「吉野。」その言葉に振り返ると
海の姿があった



「海!気がついたんだな?」


「あぁ…。ここが、次の世界か。」



丘の上に立っているのか、回りが木に囲まれた公園
人は誰もいなく、静かだった



「何か、普通の世界だし…何も起こりそうにないけど。」


「けど、祐希達のあの世界でも最後に異変が起きたからな。気を抜かない方が良い。」


確かに海の言う通りだ
祐希達の世界で、デュアンテの事を忘れる位追いやられていた
まぁ、アイツらの存在が濃かったせいもあるけど…



「ぅ…。」