名前の無い物語








町の中心に聳え立つ、古びた時計台
11時59分で止まった町のシンボルである時計台の最上階
柚歌はそこから夕陽を眺めていた


「もうすぐ、2年か…。」


この世界が平和になって
終焉の物語が幕を閉じて

2年の月日が流れた



「空…。」


もう居ない『彼』の名を柚歌は悲しそうに呟いた



本当なら、あなたは隣で笑っていた筈なのに…




「!」