名前の無い物語

 











「待てよ!」


恐らくこの集団のボス的な存在を
吉野達は追い掛けていた

さっき見えたコイツに纏った黒い光
柚月達の世界の…八代さんを包んだものと同じだった
なら、コイツがデュアンテの産みの親…!!


「チッ、逃げ足だけは速いな。」


「本当に。もしかしたら、デュアンテに乗っ取られる事で運動能力が上がってるのかもしれないわ。」


柚歌の予想は多分あたっている気がする
吉野は密かにそう思った



この時
三人の視線は、デュアンテだけに向いていた

だから、気づかなかった



まるでデュアンテと入れ替わるように現れた、少年の姿にーー




「「「!!!!」」」