名前の無い物語








「たまには良いことするんだな。」


辺りを見渡しながら
祐希の背中には帆志の姿があった


「たまにはって何だよ?俺はいつだって空気が読める優しい奴だぜ?」


「安心しろ、んな嘘誰も信じねー。」


オイイイ!!
それ遠回しに貶してますよ帆志さーん!!



ハァ、と祐希は溜め息を吐いて
めんどくさそうに頭を掻いた




「とりあえず、後は吉野達がどうにかすっから…。」


「この群れるの大好き野郎共のお相手してやるか。」


ニッと帆志は面白そうに笑う
それを見た祐希も笑った


「なぁ帆志、どっちが多く倒すか競争しようぜ?」


「お前にしては良い案だな。暇潰しにはなりそうだ。」



ボキッ、と帆志の拳が鳴った