名前の無い物語


声に柚歌は振り返る


「祐希…。」


ニッと笑って
祐希は冊の上に座った

あれから帰って事の説明をした瞬間、帆志と梅田に顔面パンチをくらった祐希
顔には痛々しい傷があった



「どうしたんだよ?帰ってから元気ねぇじゃん。」



祐希の言葉に柚歌は視線を夕陽に移す
元気ない、か…



「ま、人だから悩むのは当たり前だけどさ。
あんま一人で抱え込まねぇ方がいいんじゃね?」


祐希の言葉は嫌ってくらい分かる
きっと私でも、その言葉をかける筈だから…


心の闇

私が抱える、闇




「もし、自分の街を消して下さいって言われたらどうする?」