名前の無い物語


梅田の言葉に
吉野は黙って俯いた


友達…?


友達って…?



「あー…吉野とは会ったばっかなんだ。だからこれを通じて仲が深まればなーって…。」



ハハッと笑う海だが
悪い空気はそんな簡単には変わらなかった



…この空気は知ってる
きっと、吉野の状態も…俺は見覚えがある



「そういえば、柚歌は?」


「あー柚歌なら、祐希を見てくるっつって出ていったぜ?」


答えたのは瀬那


「あの馬鹿なんてほっとけばいいのにな…。」


「止めろ智。他人を馬鹿に出来るほどお前は賢くないだろ?」



突っ込む所そこなのか!

霧也の言葉に全員がそう思った