名前の無い物語


帆志の言葉に柚歌は首を傾げた
「ここであってる。」更に帆志は付け足す


「でもここって…只の塀だよね?」


「桜欄は広すぎて、校門から寮に行こうとしたらかなり時間かかるぜ?」 


「だから…こうするって事!」



そう言って、祐希はジャンプして塀に手をかけ
そのままよじ登った


「「「…。」」」



まさか…




「これ、桜欄での常識だぜ!」


「常識にしてんのはお前らヤンキーだけだろ。」



「ここで優等生ぶってんなよ帆志。」


言い合いながらも、彼らは次々と塀を飛び越えていく
それに吉野も続いた



「柚歌、いけるか?」


「平気。だてに戦いを経験してないし。」


これくらいデュアンテと戦う事の比べたら余裕だ
けど、…彼らはいまいち扱いにくい



そう、まるで…空みたいに…



「オーイ、二人とも!」



「あぁ、すぐ行く!」


塀の向こう側から聞こえた声に
海はそれだけ返した