名前の無い物語


溜め息を吐く霧也


…日が沈むのが早い?
あの校長は、世界が闇に覆われる可能性があると言っていた
なら、もしこれがその影響なのだとしたら…!



「どうしたんだ、海?」


「えっ…?」フッと我に帰ると、不思議そうに見ている梅田達の姿


「あ、悪ぃ…何でもねぇよ。」



…別にそうだって決まった訳じゃないし
それに、そうなる前に止めればいい

俺達はその為に、旅を始めたんだろ?



「あ、着いた着いた!

ここが俺達の学園…桜欄学園だぜ!」


祐希が指した先には
とりあえず立派な門と、その向こう側に聳え立っている
立派な校舎


「…すげぇ!」


歓喜の声を上げる吉野
その反応に祐希と智のテンションは上がった


「すげぇだろ!広いんだぜ!」


智のストレート過ぎる自慢に
梅田はデコピンを与えて黙らせた



「ねぇ…入り口はまだ先でしょ?とりあえずそこまで行かないと。」


「あー、その必要はねぇよ。」