名前の無い物語









「結局今日も喧嘩しただけかよ。」


「落ち着けって。まだ明日があるだろ。」


落ち込む裕希を智が慰める
あれからすぐ、日が落ちてきていたのもあって寮に戻ることになった


裕希の案で、吉野達も寮に泊まらせてくれるらしい


「それにしても、随分早く帰るんだな。門限とかあるのか?」


「あー違う違う。」



海の言葉に梅田は手を横に振る



「門限とかあってないようなもんでな。まぁ夜になったらあの馬鹿共がゲーセンに行っちまうのもあんどけど…

一番の理由は、最近暗くなんの速ぇんだよな。」


「…どういうことだよ?」


梅田の言葉に海は首を傾げる
正直、前半部分はあながち有り得そうだからあえて突っ込まない


「最近、夏の割りには夕暮れから沈むにかけて速いんだ。だから多分、あと20分もすれば暗くなんじゃねぇの?」


説明したのは帆志だった



「それは…前からじゃなくて?」


「夏休みが半分過ぎたあたりからかな?」



「まぁ、おかげで迷惑してるんだけどな。」