名前の無い物語


帆志がペコッと頭を下げる
礼儀ただしさが見えた


「オーイ!」


全員が聞こえて来た方を見る
数人の少年達がこっちに走ってきた


「瀬那、梅田!」


「ったく、お前らどこ行ってたんだよ…。」



ハァ、と神崎瀬那は頭を掻いた
隣にいるヤンキーっぽい梅田も眉間に皺を寄せている


「俺のせいじゃねぇよ!いつもの如く帆志が喧嘩売られ「オイ。」



ヒィ、と裕希の顔が青ざめていく
帆志の鋭い睨みが裕希を見つめていた



「それよりさ、お前ら誰?」

「あ、確かに。」


梅田達の後ろで、冷静そうなヤンキーっぽい霧也が柚歌達を指す
隣にいるヤンキーっぽい智も視線を送った

確かに…まだ自分達の事を話していない
吉野達はとりあえず自己紹介をする



「ってこんなところで和んでる場合じゃねぇよ!調査全然進んでねぇし!」


瀬那の一言で皆もあ。って顔をする


「調査?」


三人は首を傾げた


「俺達今、夏休みの課題で町の調査をしてんだ。」