名前の無い物語


「何だよお前。」


コイツ、今海にやられた奴だ
もしかして、一人で逃げるつもりだとか?


「いいから、大人しく言うこと聞いてろ「触らないでくれる?」


ヤンキーが柚歌の肩を掴んだ瞬間
柚歌は逆に相手腕を掴み
背負い投げを決めた


「ゴフゥ!」


「うわ…柚歌すげぇな!」


気絶するヤンキーと、隣で拍手する吉野

うん、柚歌は敵に回さないでおこうと心に決めた


「…調子乗ってんな!」


背後からの次の攻撃を
吉野は瞬時に避け
その流れで拳を振るう

顔に命中したのか、ソイツは呆気なく倒れていった

「っ…お前ら、一旦撤退だ!」


リーダーみたいな奴がそう叫ぶと
次々とヤンキー達が睨みながら走って去っていく

この場は、吉野達だけになった



「海!」


海の下に駆け寄ると、無傷で海は吉野達を迎える



「ずいぶん呆気なかったな。」


「あんなの、デュアンテに比べたら可愛いものよ。



ハハッと笑い合う海と柚歌
その光景を、吉野は只見ていた



「オーイ!!」