名前の無い物語



無様に倒れるヤンキーA


「あ…。」

ヤベ、いつもの癖が…


呆然とヤンキーA を見つめる海
その光景に、乱闘をしていた他のヤンキー達の視線が向いた



「お前らも仲間か!」


「何してくれんだ!」


海達も標的の仲間入りを果たしたのか
次々とヤンキー達はこっちに近づいてくる


「…で、こういう展開な訳?」


「悪い、いつもの癖なんだ…。」


海は謝っている筈なのに
表情は少し緩んでいた


喧嘩なんて久しぶりだ
ヤベ…ちょっと嬉しい…



「おりゃ!」

ヤンキーが海に拳を振るう
が、海はそれを受け止めた

瞬間、背後からの攻撃も簡単に避ける


「…何だよ?結局こんなもんか?」


ニッ、と海は笑う
バキィと拳はヤンキーに命中した



「クッ…!」



こうなりゃ、アイツらを盾に…!


そう思ったヤンキーは、離れてその光景を見ていた吉野達に近づく
「?」吉野と柚歌は首を傾げた