柚月の後ろから伸びた手
自分以外に八代の腕を掴んだ…逞しい手
「ったく、一人で行動すんなっつったろ?」
「…棗!」
後ろを振り返ると
箒に乗った棗の姿
「一人じゃ何も出来ねーくせにでしゃばんな。お前は、俺達が支えねーと駄目なんだろうが。」
棗…
「っ…がり勉!今だ!!」
棗がそう叫ぶと、がり勉の魔法で一気に後ろに引っ張られる
絶対に、この手は離さない
ギュッ、と手を握りしめる
後ろに吹き飛ばされた反動で
デュアンテの内かは八代を引っ張り出した
瞬間、巨大な雄叫びを上げて
デュアンテは光となって消えていった
「柚月!棗!」
箒から落ちた三人に皆が駆け寄る
見たところ…どうやら無事みたいだ
「…がり勉、手加減ってことを知らないのか?」
「悪いな黒崎。僕は何事にも手を抜けない主義だからな。」
がり勉の言葉に、棗は大きなため息を吐いた
「八代さんは?」
「…気を失ってるみたい。」
柚月に支えられながら眠る八代
無事で良かったと、柚月は心から安心した
「ねぇ、あれ!」

