「八代さん!」
闇に吸い込む力に負けないように箒を操りながら
柚月はデュアンテの内を見つめる
黒い風の…その中心
「!八代さん!」
「…王!?」
意識を取り戻した八代の瞳
柚月は手を伸ばす
八代も手を伸ばした
けど、あと少しが届かない
もう少し…もう少し近づけば!
「もういい…もういいよ三浦さん。このままじゃ、三浦さんも飲み込まれちゃう。」
八代の言葉も聞かず
柚月は少しずつ距離を縮める
「ふざけんな…誰が諦めるか。
大切なクラスメート一人救えずに、何が王だ。何が生徒会長だ。
そんなんで、学園を護れるかよ!」
「三浦さん…。」柚月と八代の指が漸く触れあう。
瞬間、柚月は八代の手を掴めた
っ…!予想以上に威力がデカイ
このままじゃ、八代さんを連れてなんて抜け出せない
「!」

