名前の無い物語


「吉野?」

柚歌は首を傾げた

「元凶はアイツじゃない…鏡の方だ!」


「!吉野っっ!」


吉野は一気に走り出す
柚歌も追おうとするが、一気に吸い込む力が増して
動けなかった



吉野は足を堪えながら、必死にドアを開ける
そして、鏡があった部屋まで一気に走った


そうだ
八代さんが闇を纏った時…呼応したように鏡にも闇が生まれた

ということは…鏡にもデュアンテがいるって事だ!



バン、勢い良く開いた部屋のドア
息を切らした吉野の前には

闇を纏った…怪しげな鏡


「…止めろ!!」


息を整えるのも忘れて
吉野は剣を鏡に振りかざした

キン、と音を立てて
鏡は真っ二つに割れた