名前の無い物語


二つの技がデュアンテを襲う
ドォン、と爆発が起こった


「海…柚歌!」


「探したわよ吉野。」


「ったく、単独行動しやがって…。」


駆けつけた二人の後ろには
桜達の姿


「桜、拓也…それにがり勉も!?」


「お前ら…何来てんだよ?」


桜達は柚月達の下に来ると
柚月をギュッと抱き締めた


「うぇ!?桜苦し「良かった…無事で。」


桜の言葉に
柚月と棗は顔を見合わせる


もしかしなくても、予想以上に心配かけちゃった?


「…ごめんね、桜。」


ただ、桜達の悲しい顔を見てられなかった
笑った顔を早く見たくて
それだけで…私はここまで勝手にやって来た

けど、今桜を悲しませてるのは…私じゃん


「ほんとにごめんね…桜。」

桜につられて、出てきそうになる涙を堪える
そんな柚月の頭を、拓也は優しく撫でた


「これで役者は揃ったな。」


がり勉の明るい声に、みんなの顔は上がる


「お前ら全員揃ったら、敵う奴なんていない…だろ?」