「泣くなよ、汐莉」 「……んっ…無理ぃ………う〜」 汐莉は小さく唸りながら泣き出した。 震える華奢な体を包み込むように抱き締める俺。 ヤベェ…汐莉の体、柔らかい。 しかもなんかいい香りもする。 香水じゃない、汐莉自身が持つ甘い香り。 俺は汐莉の柔らかい髪に顔を埋める。 なんか、すげぇ愛しい。 俺は汐莉を抱き締めながら、そんなことを思っていた。