さっき慎也にあたしが作ったお粥を少しだけど食べさせて、薬を飲ませた。 けどすぐになんて効いてくれるワケがない。 あたしはずっと慎也の隣にいて、汗を拭いたり、手を握ってあげることしか出来ない。 慎也は相変わらず荒い呼吸を繰り返す。 仕事……そんなにハードだったのかな。 慎也、部長だもんね。 ハードじゃないワケないよね。 「……し…おり…」 慎也の額の汗を拭いていると、慎也が口を開いた。 「ん?なぁに?」 あたしはタオルを置くと、慎也の手を握る。