少しして、離れる唇。 「……汐莉の方がすげぇ綺麗だ」 「!」 ドーンと上がる花火。 汐莉は恥ずかしそうに頬を赤らめる。 「幸せだ、汐莉といれて」 俺はそう呟き、汐莉の肩を優しく抱いた。 「ん……あたし、も」 汐莉は甘えるようにして、俺の肩に頭を乗せてきた。