――そして土曜日。 俺は車で汐莉を迎えに行く。 汐莉と会うのはすげぇ嬉しい。 少しだけでも彼女と過ごせたら…気持ちが楽になる。 ――しばらくして汐莉のマンションに着き、俺はケータイを鳴らす。 「もしもし?着いたんだけど」 『あっ、うん!今行くわね!』 汐莉は若干、慌てたように言い、電話を切った。 支度に時間掛かってんのか? まぁ女はいつも支度に時間掛かるっていうしな。 俺はそんなことを思いながら汐莉を待つ。