「汐莉…」




「……ッ…ヒック……ぅ…」




あたしは俯き、泣き始めてしまう。




慎也と離れたくない。




体だけの関係でかまわないから……




「汐莉…俺……」




「……っ!いやっ…」




あたしはジタジタと暴れる。




あたし、ここでフラれちゃうの?



嫌……




「……離してっ!!」




あたしは力ずくで慎也を離した。



そして部屋を飛び出す。




「汐莉っ!!」




後ろからあたしを呼ぶ声がする。



あたし、どうすればいいの……?