「んっ…」 次第に慎也は唇を下へ下へと下げていく。 首筋を舌が丁寧に這う。 熱い舌の感触がして。 すごくもどかしい気持ちになる。 「ベッド行っていいか?」 慎也は至近距離であたしに囁く。 あたしはコクリと呟き、慎也の首に腕を回した。 「今夜は寝かさねぇからな。覚悟しろよ」 慎也はSな笑みを見せ、あたしを抱き上げた。 いつも寝かせてくれないくせに…。 あたしは心の隅でそう思った。