「慎也(シンヤ)……」




「なんだ?」




「キス、して…お願い……」




「……汐莉(シオリ)…」




甘く、あたしの耳元で名前を呼ぶ男。




慎也はフッと悪戯っぽく笑うと、熱く唇を重ねてきた。




「んっ……ふ…」




「汐莉」




キスの合間に囁かれる、あたしの名前。




慎也は律動を早めた。




「あ……も…無、理…っ!」




「締めんな、汐莉」




激しく体が揺れる。




理性が飛ぶ。