慎也の行為は徐々にエスカレートし、今度は胸を包んだ。 「あっ……ちょっと…待っ、て…」 「待たない」 慎也はあたしの着ているスーツのブラウスを脱がせようとする。 ちょっとちょっと! さすがにそれはマズイ! 「やめて慎也っ…部屋まで待っ……」 ――ポーン エレベーター内に機械音が鳴り響く。 最上階に着いたみたいだ。 あたしは咄嗟に慎也から離れた。 慎也はクスクスと笑っている。 「行くぞ」 慎也はあたしの肩を抱き、長い廊下を歩き始める。