「ほら、行くぞ」




「え、あ…うん……」




慎也はあたしの手を握ったまま、歩き出した。




繋がれた手が熱い。




慎也とはセックスまでしてるのに…




こんな些細なことでさえ、ドキドキさせられる。




しばらくして着いたのは高級ホテルだった。




嘘……。




なんでこんなとこに…?




「し、慎也……」




「何突っ立ってんだ。ほら、来い」



「あ……っ」




グイッと手を引かれ、ホテル内に入る。




確かにいつもする時はラブホテルではなかった。




ちょっとした綺麗なホテル程度だったのに。




今日は…一段と豪華なホテルだった。