「……そう。なら…別に別れなくてもいいんじゃないかな?」 「えっ…?」 カナは驚いたように顔を上げた。 「だって…カナは光が好きなんでしょう?そんな簡単に別れられる相手なの?」 カナは咄嗟にブンブン首を振った。 あたしは安心したように微笑む。 「なら大丈夫ね。光と話してみたら?まずは話し合わなきゃ」 「うんっ…ありがと!汐莉!!」 カナはあたしに抱き着いてきた。 カナは本当にいい子。 だからこそ…幸せになってほしいのよ。 あたしみたいに… 苦しい思いはしてほしくない。