マンションに着き、俺は汐莉の手を引いて中に入った。 俺から見れば、背が低い汐莉。 いつも見上げられるあの角度に、不覚にも理性が掻き乱される。 ――ガチャ 部屋に着き、汐莉を中に入れた。 汐莉は恥ずかしいのか、俯いたままだ。 ったく。 可愛い顔しやがって… 俺は勢い良く汐莉の腕を引っ張り、抱き締めた。