俺はあからさまに“邪魔された”という態度で2本目の煙草に火を付けた。 「慎也のバカッ!」 隣を見ると、汐莉が顔を真っ赤にして怒っていた。 俺はそんな汐莉を見て微笑ましく思った。 「は〜い、お待たせ〜〜♪♪」 しばらくしてお袋がキッチンから戻ってきた。 「ありがとうございます。わざわざすみません…」 汐莉はお袋に向かって礼を言う。 こういう所も…いい女なんだよな……汐莉は。