お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

「やっぱり好きなんじゃん!!」


千奈里には、全部話した。

千奈里が言ってくれたのに、あたしが言わないのは、何かズルい。


「でも、まさかそんな関係だとは…」


「超不本意です。」


「でも、その召使いの関係がなくちゃ、水結は天星に近づけないでしょ?」


「う、うん…」


「昨日のことは、すごいうわさだしね――…」


やっぱり。


キーンコーンカーンコーン。


「やっば、始業だぁ!
水結、行こ!!!」