「あ!!
この子、『姫』とかゆーあだ名までつけらてる、超カワイイ子じゃん?」


「あ、本当だ!!
キミ、綾瀬水結ちゃんでしょ?」


「そ、そうですが…」


「今帰り?
よかったらオレらとお茶でもしない?」



明らか、チャラ男なやつら。


多分、先輩。


何、水結に話かけてんだよ。



「うわっ…
姫、ナンパされてるよ。」



さすが有名人なだけあって、ざわざわと人だかりができてる。



「あ、あの、人を待っているので…」



水結は、顔が真っ青。


今にも泣き出しそうな勢い。



「人ぉ?
どーせ、大したことない奴だろ?
だいじょーぶだって♪」



…あいつら、水結泣かせるとか、許さねぇ。




ほとんど本能で、水結のもとへ走っていた。