「…ん?」





おかしい。





ペンケースがない。
もしかして…





「…忘れた?」






私は、くるりとつま先の向きを変えた。





「最悪…」





あれがなかったら、土日の課題、できないじゃん…





しょうがなく、学校へ引き返した。





あんなことが起こるなんて、もちろん知らずに。