『この水晶には7つの種類があり、この赤は、出会いを意味します。』 出会い、か。 片想いどころか、出会ってすらいないあたしには、ぴったりだな。 『ぜひ、願ってみてください。あなたが、素敵な男性と巡り会えることを…』 …願い。 (あたしの運命の人と、出会えますように…) 心の中で、そう呟いた。 「…コレでいいの?随分単純だけど…」 まっ、取りあえず、家に帰ろう。 そう思って、水晶をしまうべく、カバンを開けた。