「み〜ゆっ!!」


「うわッ!!
…千奈里?」


「せいかーい!!」



香奈山・千奈里(かなやま・ちなり)。
同じクラスで、あたしの高校での初めての友達。


「ねぇねぇ、さっき、佑夜くんとしゃべってたじゃん?」


「あ、…うん。」


「あの人もモテるよねぇぇ…」



やっぱり。
顔だけは、ムダに整ってるもんね。



「ふぅん…」


「でもやっぱダントツは、隣クラスの天星くんだよねー。
同級生はもちろん、先輩からも、凄い人気だし。」