「やったぁ、やっと"召使い"から"彼女"に昇格だっ♪」




「へっ?」




「え?」




なんでそんな不思議そうな顔するの?




「お前はいつまでも、オレの召使いだろうが。」




「…はっ!?」




「あっ、お前に拒否権はないからな〜
拒否したら、この写真、『今話題のビッグカップルのファーストキス』って、学校中に貼ってやる。」




「やっ…それだけはやめて――――――!!
てか、その写真まだ持ってたの!?」




「当たり前。
お前を操る道具だからな。」




「ひっど…」




「じゃあ、言え。
『龍が世界で一番好きです。』ってな。」




「えええっ!
むりぃ…」




「命令だ。」




別に、命令なんてされなくても、




いくらでも言ってあげちゃうけどね。




ドSで王子なご主人様♪







「龍が世界で一番だーいすきっ!!」






そう言って、あたしは龍の胸に飛び込んだ。









【完】